無題

今日はお通夜でした。
別に親しかったわけじゃない。
卒業した学校が同じ。
卒業してからずっと会ってなかった。

彼女に会ったのは偶然。
本当に久し振り。
面影はあるけど、うん。
彼女のご家族が入院してきた。
その付き添い。


亡くなったのは急だった。
苦しかっただろうと思う・・・。
彼女も、そのご家族も、よく付き添ってこられたと思う。
お葬式は明日。
私は夕方からの勤務なので仕事に行くのに喪服と言うわけにも行かなかった。
だから、お通夜に…。

開始時間は親族や読経やらで人が多いだろう。
遅れた時間を選んで行った。
まだ人も多くて、玄関先に溢れていた。

暫く表でたっていたら、誰か解らない人に声を掛けられ、きょうちゃん、あそこに居るから…と。
帰宅される方にお礼をする為に立っていた。
私を見つけて急に泣き出した。
私も泣いた。

苦しかったと思う。
悲しかったと思う。
辛すぎる現実だと思う。

お礼を言われた。
何も出来なかった。
何も言えなかった。
苦しむ姿を、出来れば忘れて欲しいと思う。
頑張った姿と、元気だった笑顔を覚えていられれば良いと思う。

帰宅する人の中には、小学校の同級生の姿。
声をかけられ、久し振り、元気だった？
今は母校の小学校で先生をしているの、と。
小学生の頃からの夢を実現させていた。
まっすぐ向いていた。
凄いと思った。

人もまばらになって、お焼香に上がらせて貰った。
考えてみれば、お通夜に１人で行くのは初めてで、手順も何も解らなかった。
お顔を見て、お水を触れさせてもらって、元気だった頃のお顔を始めて見た。
彼女のお母さんに、挨拶され、また涙が出た。

ただ・・・親戚中に、彼女の病院でお世話になって、看護してもらって、といきなり紹介された。
何もしなかった出来なかった関わりたく無かった。

もっと自分にゆとりがあれば、何か出来たのかな、と考えなくてはならないと思った。

帰りに、やっぱりまた、涙が出た。

心からご冥福を…。
そしてご家族が、一日も早く、元気になれますように…。